坊主めくり大会&お茶会|老人ホーム・デイサービス「はなことば」プラウドライフ株式会社

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はなことば新横浜のブログ

坊主めくり大会&お茶会

皆様、こんにちは。

走り梅雨に濡れ、木々の緑が深みを増す頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

機能訓練指導員の柴田です。

本日のブログでは、ホーム内で開催されたイベントの模様をご紹介したいと思います。

当ホームでは、2階から8階までが居室フロアとなっていますが、この度、フロアごとで

「坊主めくり大会」を開催いたしました。

百人一首ですと「やや敷居が高い」と感じて尻込みするお客様もいらっしゃいますが、

今回は「坊主めくり」ということで、皆様お気軽にご参加くださいました。

お誘い当初こそ、

「いや~、わかるかしら…」、「ちゃんと教えてね」、「何十年もやってないからなぁ…」、

「勝負ごとはねえ…気が進まないのよ。」、「手が届くかなぁ?」

などと、ご不安を口にされる方もいらっしゃいましたが、ご安心ください。ルールは簡単、くじ引きと同じです。

皆様に、勝負は全て『運』任せ、とご理解いただき、いざ対戦開始です!

はじめはお互い淡々と札をめくっていらっしゃいましたが、ゲームが進行するにつれて、次第に白熱してきたご様子で…。

手が届くか気にされていらした方も、そんなご心配はどこへやら…。立ち上がってわざわざ遠くの札に手を伸ばし

「出ろ!姫!」

と、気合を込めてめくっていらっしゃいました。

ゲームも終盤になると、皆様のボルテージはマックスへ!

「キャー坊主!」、「お姫様出て!」、「あぁ!今出てもしょうがないのよ!」、

「ありゃ~、やられた!」、「きっと取り返すぞ!」、「やめてくれぇ~!」、「あ~もう回ってこない()…」

など、一枚引く毎に歓声や落胆の声が上がり、会場は興奮のるつぼと化していました。

そして、大盛況のうちに幕を閉じた「坊主めくり大会」でしたが、まだこれだけでは終わりません。

見事、各階で優勝された皆様には副賞として「優勝者お茶会へのご招待」のサプライズプレゼントが待っていました。

お茶を点てるのは、中山ケアマネジャー。

なんと講師の経験もあるという腕前の持ち主です。本日は、本格的なお茶会で皆さんを“おもてなし”いたします。

『和敬清寂』とは、「主人と客が互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の品々や雰囲気を清浄な状態に保つ」というお茶の心得を表す言葉だそうですが、中山ケアマネはまさにこの言葉どおり、お茶を嗜む空間づくりにもこだわってくれました。

お香を焚き、花を生け、非日常的な静寂であたりを包みます。

ふと、ここがいつものホームの一画であることを忘れてしまいそうになります。

そんな、日常では味わえない空間に足を踏み入れた「坊主めくり勝者」の皆さんは、すっかりあたりの雰囲気にのまれたご様子で、少々緊張した面持ちに。

普段は「ほら、あんた、しっかりやりなさいよ!」と檄を飛ばしてくださる(あ、私にだけでしょうか…)方や、元気はつらつのこちらの方も、皆さん固唾を飲んで、目の前で披露される洗練された所作を見守っていらっしゃいました。

凛とした空気感のなか、茶筅のシャカシャカとした音だけが響く室内。

そんな、心地よい緊張感の中でいただく一服は、心にゆとりと落ち着きを与える、何ものにも代えがたい贅沢なひとときでした。

お茶をいただいたあと、皆様は緩やかに、和やかに、会話を楽しまれていました。

「京都にいたからお茶をいただく機会も多かったのに、何十年かぶりになったわ。」

しみじみと「落ち着きますね。いいですね。」

今回は「優勝者への副賞」としてお茶会を催しましたが、ご参加いただいた皆様から感動や喜びのお声を多数頂戴することができ、大変有意義であったと実感しています。

そして今後、他のお客様にも何らかの形でぜひ体験していただきたいと、スタッフ一同、改めて決意を固めた一日となりました。